時々、このアルバムを聴くことがあります。津軽三味線は日本人の原風景であり、洋楽ばかり聞いてると忘れ去った何かが確かにあります。
高橋竹山氏は、明治43年生まれで、幼い時に失明し師匠につき三味線を習得しました。「若い時は門付けの軒で、一つでも新しい曲をやらなければ、大きな握り飯がもらえなかった」そうです。まさに、ジプシーが弾くギターと同じく、糊口をしのいでいたわけですね。
津軽三味線は、魂に食い入り、リズムの重さには邦楽にも素晴らしい芸があったことを教えてくれます。最近の津軽三味線を弾く人は、ロックなどとコラボして人気があるそうですが、竹山氏の演奏はまさに至芸です。
これは1973年、渋谷ジャンジャンでのライブ録音です。これをきくと、ジャンゴ・ラインハルトを僕は思いだします!