今でこそ、アコースティックギターをジャズで使うギタリストは多いですが、チャーリー・バードはガットギターを本格的にジャズに持ち込んだパイオニアと言えるでしょう。
ルーツはクリスチャン、ジャンゴで、クラシックギターの大家のセゴビアの弟子で、ゲッツとのジャズサンバのアルバムで、一躍有名になりました。バードに影響されたギタリストを殆ど聞かないのも、彼の多彩なスタイルでしょうね。また後期に安直なボサノヴァアルバムをたくさん吹き込んだことなどが挙げられると思います。
ほとんど、ウェスと同世代ですが、後輩のジョーパスや、ジム・ホールに比べると、キワモノ扱いされているのが残念です。音楽的には、このアルバムが彼の最高傑作です。ジャケットも秀逸!