ピアノトリオの名盤というと、星の数ほどありますが、今では、あまり聴かれなくなった名盤を一枚ご紹介します。
名義はロイ・ヘインズです。この人は、パーカーの時代から、現在まで最も先鋭的な怪物ドラマーです。実質的には、ピアノのフィニアス・ニューボーンのアルバムと言っていいでしょう。
超絶テクニックで有名なフィニアスですが、精神的な波が激しくて、ジャズシーンでは、長期的には活動してこなかった天才肌のピアニストです。ベースがポール・チェンバースですから悪い訳がありませんね。なのでこのアルバムはブルースフィーリング溢れる壮絶なアルバムになりました。
オスカー・ピーターソンや、ハンク・ジョーンズに比べると、明らかに過小評価されていると思いますが、ウイスキーを飲みながらの一杯には、僕は絶対お薦めするアルバムです!