カテゴリー別アーカイブ: LP & CD

BIG BLUES / ART FARMER & JIM HALL

ジムホール

このレコードは、ジム・ホールとアート・ファーマーの共演盤です。数あるジム・ホールの吹き込みの中でも上位に入ると思います。
「ビッグブルース」は単純なメロディのブルースですが、発展のさせ方が凄いし、マイク・マイニエリ、ステーィブ・ガッドも凄い演奏をしています。

ジム・ホールはコンテンポラリージャズギター奏者への影響という点では、大変重要なギタリストです。ジョン・スコフィールド、パット・メセニー、ビル・フリーゼルなどなど・・・。ジム・ホールの教則ビデオでは、若き日の井上智さんがジム・ホールの相手を勤めているのがyoutubeで見られますよ!

ONE ON ONE / BOB JAMES ・ EARL KLUGH

アールクルー

これはヒュージョンブーム全盛の79年に発売されたアルバムです。アコーステックギターを奏でるアール・クルーが新鮮でしたね。

特にクルーのロマンチックな一面が、ボブ・ジェームスの絶妙なアレンジに乗ってスイングするご機嫌なアルバム! そのボブ・ジェームスは未だに「フォープレイ」などで活躍中です。

来たるべきCD時代を見据えて、アナログレコード録音が最盛期に達した好き時代です。
朝からジャズを聴くにはちょっと、という時に最適のアルバムです! 

BLUES SONATA / CHARLIE BYRD

チャーリー

今でこそ、アコースティックギターをジャズで使うギタリストは多いですが、チャーリー・バードはガットギターを本格的にジャズに持ち込んだパイオニアと言えるでしょう。

ルーツはクリスチャン、ジャンゴで、クラシックギターの大家のセゴビアの弟子で、ゲッツとのジャズサンバのアルバムで、一躍有名になりました。バードに影響されたギタリストを殆ど聞かないのも、彼の多彩なスタイルでしょうね。また後期に安直なボサノヴァアルバムをたくさん吹き込んだことなどが挙げられると思います。

ほとんど、ウェスと同世代ですが、後輩のジョーパスや、ジム・ホールに比べると、キワモノ扱いされているのが残念です。音楽的には、このアルバムが彼の最高傑作です。ジャケットも秀逸!

FEELIN THE SPIRIT / GRANT GREEN

グラント

60年代に活躍したギタリスト、と言えばウェス、バレル、グリーンです。実は私もグラント・グリーン大好きなのですが、客観的にみると、バレルのほうがテクニックは上だし、スケールの点では遠くウェスには及んでいませんね。

でも、この人には独特の個性があります。誰かがグリーンを「ジャズも弾けるブルースギタリスト」と、評していました。中でもこのアルバムはゴスペルフィーリング溢れるグリーンの最高傑作だと思います。サックスに例えると、ウェスがコルトレーンで、グリーンはハンク・モブレィかな?

案外、後期のジャズファンクに影響を受けたギタリストって多いんじゃないかな~?

「銀座のこうじの物語」 : 服部こうじ

服部

このCDはお客様から「聞いてみて!」と言われて預かりました。服部こうじさんです。存じ上げませんでしたが、ギターを服部さん、ピアノが日本音楽界の大御所、前田憲男さん、ベースを荒川康男さんが勤めています。

ライナーの中で前田さんは「自分の音を持っている数少ない類まれなミュージシャンで私の演奏の中でも最上位にあげられる」と、激賞しています。

後日、お客様と服部さんにお会いすることができました。服部さんは、生まれつき、目が不自由で自分の名刺に「楽譜のいらないギタリスト」と書かれていました。目が不自由でも優れたミュージシャンはいます。アート・テイタム、ジョージ・シアリング、レイ・チャールズ、スティービー・ワンダーなどです。

健常者に比べてそれは大変な苦労をしたのは間違いありません。服部さんは、陽気で前向きに音楽を語ってくれて、大変好感を持ちました。このCDもジャズスタンダードを素晴らしい演奏でしています。

長谷川清さんは、筑波盲学校の先輩だそうです。近いうちに出ていただく予定です!

Paradice CAFE / BARRY

バリ

「コパカパ^ナ」の大ヒットで知られる、バリー・マニロウのアルバムです。実はお客様がお持ちくださった、アルバムです。

バリー・マニロウというとポピュラー歌手のイメージが強いですが、このアルバムは、バックをジェリー・マリガンやマンデル・ロウが付き合っていて、一曲はゲストとして、メル・トーメが参加しています。ピアノのうまさにもビックリ!知られざる素晴らしいアルバムでした!

NAT KING COLE Español

ナットコール
ナット・キング・コール「ラテンを歌う」、このアルバム、実は、私の父親の遺品なんです。父はコールが大好きでした。多分、50年以上も前のアルバムですね(凄いでしょう)。

東芝音楽工業盤で解説を大橋巨泉!さんが書いています。

私がジャズ好きになったのも、父の影響が強かったのだと思います。案外知られていませんが、コールはジャズピアニストとしても超一流でした。「スターダスト」は美空ひばりさんが繰り返しコールの歌をニュアンスまで真似たそうです。不世出の大歌手ですね!

ためしに聞いてみたところ、まだまだいい音で鳴りましたよ~!! そして「カチート」「キサスキサス」などはすべて、スペイン語で歌っているんです。

聞いてみたくなるでしょ、絶対聞いてみたくなるはず。なんて、呪文のようだけれど、聞いてみたい方はリクエストにお応えます!

 

 

pat martino / remenber

メセニー

現在のジャズギターシーンで、カリスマ的な存在がパット・マルティーノです。世代的には、ジョージ・ベンソンがいます。多くのギタリストがフュージョンなどに流れる中で、独自のスタイルを築き上げました。

そのスタイルは、ギター界のコルトレーンともいうべきで、すべてフルピッキングで音で埋め尽くすような演奏です。特に若い時のアルバム、「イースト」「コンシャネス」などは生き苦しいほどの緊張感を持っています。

マルティーノに深い影響を与えたのが、ウェス・モンゴメリーです。このアルバムはそのアイドルだったウェスのレパートリーを慈しむように演奏しています。

パットの回想によると、一時レスポールと一緒に住んでいて、ウェスのライブに行き、パットは仕事に行き帰ってくると、ウェスのライブにジョージ・ベンソン、グラント・グリーンが来ていてウェスと皆で食事に行ったそうです。たぶん、67~68年?

パットは、一時ジャズシーンから脳動脈瘤のため消えていましたが、元気で活躍しているのは喜ばしい限りです。昔は恰好からして、危ない人でしたが、今やスーツをダンディに着こなす紳士になりました!

UNDERCURRENT / BILL EVANS JIM HALL

エバンス

ビル・エヴァンスとジム・ホールの名盤です。エヴァンスもホールも内省的に自己の音楽を掘り下げていったミュージシャンです。
ここでは、ホールとウェスについて語ってみます。両人とも(年はウェスが年上)根底は、クリスチャンです。それが、これだけ音楽性の違うギタリストになったのが面白い!

ウェスとエヴァンスは一時、リバーサイドレーベルにいたので共演する可能性はありましたね。ホールもまた、オスカー・ピーターソンや、ジミー・スミスと演奏するわけはありませんよね!
そう考えると、ミュージシャンは同じ匂いのするもの同士、相性が良いのが分かります。

このアルバムはジャケットが「漂流・・・」なんとかみたいで内容もブルースっぽさは全くないので、封印されていたものが、年を重ねるにつれ、この耽美さが分かってきて、今は大好きです!

ウェスとホールは親しかったそうです。ある時、ホール、トミー・フラナガン、ロン・カーターのライブに評論家が行ったら、ステージではウェスが演奏していて、ホールは観客席で大喜びで聞いていたという逸話がありましね!

津軽三味線 / 高橋竹山

竹山

時々、このアルバムを聴くことがあります。津軽三味線は日本人の原風景であり、洋楽ばかり聞いてると忘れ去った何かが確かにあります。

高橋竹山氏は、明治43年生まれで、幼い時に失明し師匠につき三味線を習得しました。「若い時は門付けの軒で、一つでも新しい曲をやらなければ、大きな握り飯がもらえなかった」そうです。まさに、ジプシーが弾くギターと同じく、糊口をしのいでいたわけですね。

津軽三味線は、魂に食い入り、リズムの重さには邦楽にも素晴らしい芸があったことを教えてくれます。最近の津軽三味線を弾く人は、ロックなどとコラボして人気があるそうですが、竹山氏の演奏はまさに至芸です。

これは1973年、渋谷ジャンジャンでのライブ録音です。これをきくと、ジャンゴ・ラインハルトを僕は思いだします!